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福岡県赤村は18日、村が保管する全ての新型コロナウイルスワクチン2160回分を廃棄処分にすると発表した。
保管していた超低温冷凍庫の温度が上昇し、ワクチンが使用できなくなった。村のワクチンは底を突いた形となり、
接種再開のめどは立っていない。

村によると、米ファイザー製ワクチンを集団接種会場の冷凍庫に保管。薬剤師が17日正午ごろ、
零下75度前後に保たれているはずの冷凍庫の温度が4度まで上がっていることに気づいた。
16日に停電時に備え、非常用電源の増設作業をした際、業者がプラグとコンセントの接続を緩ませた可能性が高いという。

村では、65歳以上の高齢者1278人へのワクチン接種をほぼ終了。15日から、40〜64歳や基礎疾患がある人ら
約900人を対象に接種を始めたばかりだった。17、18日に予定していた接種を中止とした。
村担当者は「早期再開へ向け、19日以降に県と調整したい」と話している。