東京オリンピックの開幕を控え、続々と各国選手団が東京・晴海にある選手村に入村している。
しかし、組織的なドーピング違反のため、国家としての参加ができないロシア・オリンピック委員会(ROC)のチーム幹部から、選手村の状況について酷評される事態が露呈した。

ロシア国営メディアによると、同幹部は選手村の状況について「バスルームが狭い」「インターネットの接続環境が悪い」「アスリートが快適に過ごせる場所じゃない」と一方的に批判。

その上で、選手村は「まるで中世の時代にあるようだ。21世紀の日本ではない」と指摘し、改善を求めている。この動きに大会組織委員会も確認に乗り出した。

同メディアによると、ROCのフェンシングチームが19日に入村。ロシアフェンシング連盟の副会長で、
代表チームの監督を務めるイリガル・マメドフ氏は選手村の実態に「私の選手たちが本当にかわいそうだ」として状況を訴えた。

マメドフ氏は1988年のソウル五輪から連続で大会に参加し、今回が9度目の参加。「個人的にこんな(ひどい)選手村のサービスは遭遇したことがない」とし、
「控え目に言っても、選手たちが快適に過ごせるような目的で施されていない選手村の状況に驚いている。
この状態は21世紀の日本ではない。(東京大会の)選手村は中世の時代にある。私は構わないのだが、選手たちがかわいそうだ」と語った。

フェンシングの試合は24日から開始され、本番を間近に控えている。マメドフ氏はさらに国営メディアの記者に対し、部屋が狭いとした上で次のように語った。

「私の部屋には窓があるかどうかさえわからない。さらにバスルームは旅客機の中にあるようで、だいたい1.5平方メートルしかない。
そして、このバスルームはチーム全体に向けたもので、これでは行列ができてしまう。選手たちはどのように使ったらいいのか想像できるか?これは普通じゃない」

インターネットにつなぐコードの接続環境が悪く、「どうやってつないだらよいか、これは謎だ」と語った。

ロシア国営放送もニュース番組で選手村の施設内からのコーチや選手たちが映したとみられる映像をふまえ、
「(選手村の部屋は)簡素な作りで、最低限の設備しかないことがわかります」と説明。バスルームについては「シャワーの水が出ない」ともし、
大柄なロシア人選手たちにとっては部屋の天井がとても低く、居心地が悪い状況も伝えた。

しかし、女子選手たちは選手村から見えるレインボーブリッジや東京湾の夜景が美しく、部屋からの眺めが気に入っているようだ。

メーンプレスセンター(MPC)で20日、大会組織委員会の橋本聖子会長や武藤敏郎事務総長らの記者会見があり、ロシアのメディアがこの状況について質問した。

武藤氏は「初めて聞いた。選手村はすべてのアスリートに居心地の良い場所でなければならない」との認識を示した。

橋本会長は「早急に対応できるようにしていきたい」として、ROC側の話を聞いて誠実に対応する姿勢を示した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/07f87ec456f8f8a7accd48f2aaf4824eba8c9db2?page=2
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https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1626825271/