米紙ワシントン・ポスト(電子版)は25日、東京五輪用のCMの国内放映を見送ったトヨタ自動車の対応に疑問を呈し、来年の北京冬季五輪こそ「ボイコット」すべきだと唱えるコラムを掲載した。

 コラムは、CM見送りと豊田章男社長の開会式欠席について「不幸なことに彼らは違う五輪をボイコットしている」と指摘。中国政府のウイグル族弾圧や香港での自由の抑圧に触れ「体制礼賛を正当化する式典に、何事も起きていなかったかのように企業幹部が列席するのは想像しがたい」と訴えた。

 トヨタは国際オリンピック委員会(IOC)との間で北京五輪を含む2024年大会までの最高位スポンサーの契約を結んでいる。

 コラムは新型コロナウイルスで日本国民の多くが五輪開催に反対していることにも言及。一方「忘れてはならないのは、日本人が刑務所送りを恐れることなく、自由に不満を表明できることだ」と述べ、CM見送りへの違和感を強調した。

 また、今回トヨタが「政治的決定を迅速に行えることを示した」と指摘し、北京五輪についても素早い対応を促した。 

2021年7月26日 15時6分
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/20594844/