五輪開会式 弁当など約4000食分が「食品ロス」に

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http://www3.nhk.or.jp/lnews/shutoken/20210728/1000067986.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

まだ食べられるのに捨てられる「食品ロス」が東京オリンピックの現場でも起きていました。
今月23日の開会式で、スタッフなどに用意された弁当などおよそ4000食分が食べられずに
あまったことがわかり、大会組織委員会は適正な発注を徹底するなど再発防止に取り組みたいとしています。

これは大会組織委員会が28日の記者会見で明らかにしたものです。
それによりますと、今月23日に行われた東京オリンピックの開会式で、
スタッフやボランティアなどに用意された弁当などおよそ1万食分のうち、
4000食分ほどが食べられずにあまったということです。
その後、競技会場でも同じようなケースが相次ぎ、先週までに発注した量の
2割から3割があまったということです。

発注の見積もりを誤ったことや、業務が多忙で食事をとらなかった人が相次いだことなどが
原因とみられ、あまった食品は発電などに使われるバイオガスや家畜のえさに再利用したということです。

組織委員会の高谷正哲スポークスパーソンは会見で「食品ロスが生じた事実についておわびを申し上げます。
今週からは発注を適正化する措置を取っていて、この状態は改善していくと考えています」と述べ、
再発防止に取り組む考えを示しました。

大会組織委員会は「持続可能性に配慮した運営計画」を作っていて、
この中では食品ロスの発生を抑えることなどを掲げています。
この計画を作ったワーキンググループで座長を務めたジャーナリストの崎田裕子さんは
「5年間徹底的に組織委員会と議論して計画を作ったが、これだけの食品ロスを出し、非常に残念だ。
急に無観客になり変更が大変多い中で余裕がなかったと思うが、余剰がわかった段階で
注文先と相談することが必要だった」と話しています。

崎田さんによりますと、リオデジャネイロオリンピックでは、廃棄する食材をシェフが調理して
生活に困窮している人たちなどに提供する取り組みが行われたということです。
しかし東京大会では、消費期限などを考慮してこうした対応はとられていません。

崎田さんは「食材を外に出せないことが分かっていたからこそ、事前の数量の調節が非常に大事だった。
まだ大会は続くので、現場で柔軟な判断をしてほしい」と話しています。

07/28 19:46