ワクチン接種により、SARS-CoV-2感染時に抗体依存性感染増強(ADE)が起こることが懸念されている。

ADEは、抗体を介してFcγ受容体を発現するマクロファージなどの食細胞にウイルスが取り込まれた結果、
感染および複製の増強により重症化する現象であり、デング熱や猫コロナウイルス感染で確認されている。

中和能が不充分な抗体の産生、或いは不十分な抗体価の上昇が食細胞へのウイルスの侵入を促進し、疾患の転帰を悪化させることが推測される。

ウイルス感染後に産生される一部の抗体が、Fcγ受容体非依存的にウイルス感染を増強する可能性があることも最近報告された。

一方、ファイザー社、或いはモデルナ社のワクチンでは中和作用のある抗体が十分に産生され、Th1細胞活性化も誘導されるため、ADEが起こる可能性は極めて低いと考えられる。
実際にこれらのワクチンは、感染防御だけでなく、重症化防止にも有効であることが証明されている。

ワクチンにより誘導される抗体が結合しにくい新規変異株の出現や、経年的な抗体価低下への懸念は残るが、
ADEによるデメリットがワクチンのメリットを上回る可能性はどの段階においても極めて低いと考えられる。


2021-07-23 8:26 pm
https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/topic/6776

免疫反応が症状を重症化させることは、ワクチン開発にも注意を必要とする、

デング熱では、ワクチンを打った後、変異したウィルスに感染すると、中和が十分なく、抗体により症状が重症化する人が増えることにWHOが警告を発するに至った。
SARSへのワクチンも動物実験では、ワクチンを打てば抗体はできるが、その後の肺炎が悪化することが報告され、過去17年間有効なワクチンができていない。

https://www.ric.u-tokyo.ac.jp/topics/2020/ig-20200707.pdf#page=6

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https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1627260755/