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東京並み、高温多湿続く札幌 五輪競歩・マラソン、選手ら対策不可欠
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 道内は5日も南から暖かい空気が流れ込んだ影響で気温が上がり、東京五輪男子20キロ競歩が行われた札幌市では正午に最高気温33・4度を観測し、97年ぶりに16日連続で真夏日となった。気温は夕方まで高めで推移し、競歩がスタートした午後4時半の気温は30・9度、湿度は64%だった。同じ時間の東京の気温は31・3度、湿度は63%で、札幌と大きな違いはなく、涼しい夏を理由にマラソン・競歩を東京から移転した効果は限定的となった。

 気象庁の観測データを基に競歩の競技時間帯(午後4時半から午後6時半)の札幌と東京の気温を10分単位で比較したところ、全体を通して東京の方が暑かった。ただ気温差はスタート時は0・4度で、最大でも1・5度だった。一方、湿度は札幌の方が常に高く、1位の選手がフィニッシュした午後5時50分ごろには72%に達していた。競技前に一時雨が降ったことも影響したとみられる。この日の棄権者は3人で、2016年のリオデジャネイロ五輪の5人を下回った。リオのスタート時は気温21度、湿度60%だった。

競技の札幌移転、酷暑誤算

 国際オリンピック委員会(IOC)は19年10月にマラソン・競歩の札幌移転を表明した際、札幌は東京よりも「大会期間中の日中の気温が5〜6度程度低くなる」と説明していた。大会組織委員会も、最大の暑さ対策は「北海道への移転」としてきたが、期待通りとは言い難い気候となった。

 6日は早朝に男子50キロ競歩、夕方に女子20キロ競歩が行われ、気象庁は札幌の最高気温を34度と予測。環境省と気象庁は石狩・空知・後志地方に「熱中症警戒アラート」を出した。女子マラソンが行われる7日も予想最高気温は33度、男子マラソンの8日も32度と高く、選手らは暑さ対策の徹底が求められそうだ。


8月6日(金)の天気(提供:ウェザーニュース)
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