現在、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)への対策として全国でワクチン接種が進んでいます。初めて接種するワクチンに対して疑問や不安を抱えている方もいるでしょう。本記事では、7月9日(金)に行われたオンライン講座「新型コロナウイルスの今〜安全なワクチン接種と千葉市医療機関の取り組み〜」から、参加者の質問に対する瀧口恭男先生(千葉市立青葉病院呼吸器内科統括部長 兼 感染対策室主査)と谷口俊文先生(千葉大学医学部附属病院感染制御部・感染症内科 講師)の回答をまとめました。

◇Q ワクチン接種後に解熱剤などの薬を飲むのはOK?

参加者からの質問:
これからワクチンを接種する予定です。接種後に熱が出た場合、解熱剤や痛み止めなどの薬を服用してもよいのでしょうか。服用する薬の種類に指定はありますか。

谷口俊文先生の回答:
新型コロナワクチンの接種後に熱や頭痛が出た場合には、解熱剤や痛み止めの薬を飲んでいただいて問題ありません。はじめの頃はアセトアミノフェン(一般名)が推奨されていましたが、ロキソプロフェンナトリウム水和物(一般名)やイブプロフェン(一般名)という成分が入っている薬でも大丈夫です。

ただし、1点だけ注意点があります。それは、ワクチン接種前に予防的に解熱剤や痛み止めの薬を飲むことはやめてほしいということです。というのも、予防的にそれらの薬を飲むとワクチンの効果が薄れてしまう可能性が指摘されているのです。そのため、解熱剤などを飲むなら必ず「ワクチン接種後」に、「症状が出てから」服用するようにお願いします。

◇Q ワクチン接種後の効果はどのくらい続く?
参加者からの質問:
ワクチン接種後、効果はどのくらい続くのですか。

谷口俊文先生の回答:
これまでの研究結果から総合的に見て、新型コロナワクチンは接種してから少なくとも1年ほどは重症化を予防する効果や死亡を防ぐ効果が続くと考えられています。ただし、感染予防効果や発症予防効果は接種してから時間が経過すると効果が低下してくることが知られています。

さらに最近の研究では、終生免疫(一度できた免疫が生涯にわたり続く)がつくのではないかという可能性が示唆されています。ただし、終生免疫の可能性についてはもう少していねいな研究がいくつか必要な段階です。(以下ソースで)

ソース メディカルノート
https://news.yahoo.co.jp/articles/ead025660461ced08b23a3fe83fdeb79717630e1