麻生太郎財務相は10日の閣議後会見で、与党から求める声が強まっている大規模な追加経済対策や令和3年度1次補正予算案の編成について、「公表されている支援策を活用して、適切に対応していく」と述べ、現時点での編成に否定的な見解を示した。

麻生氏は2年度3次補正や新型コロナウイルス予備費を活用してさまざまな支援策を行っていると指摘。ただ、2年度から3年度への約30兆円巨額の繰越金を念頭に「まだ終わっていないものもある」として、既存支援策の早期執行に努めることを強調した。

また、麻生氏は4年度予算の防衛費について「相対的なもので、相手が伸びれば対応するのは当然だ」と述べた。台湾情勢を巡る抑止力強化の必要性を例に挙げつつ、3年度予算からの増額に一定の理解を示した。

米中対立への警戒感が高まる中、軍事力を強化している中国を念頭に「防衛費は相手のある話だ」と説明した。ここ数年は日本の防衛費も当初予算ベースで増加を続けている。

2021/8/10 12:13 産経新聞
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