やっぱり東京五輪の影響なのか――。日本の深刻な新型コロナウイルス禍について東京五輪が原因する見方に専門家の意見が分かれていると、米誌「フォーブス」が伝えている。

 日本では深刻なコロナ禍が続き、東京や大阪、沖縄、その他の地域の非常事態宣言を9月12日まで延長。24日開幕のパラリンピックも無観客で行うことが発表されている。同誌は「日本では東京五輪をきっかけにコロナが急増し続けているため、緊急事態宣言を延長し、パラリンピックの厳格な計画を立てている」と報じた。

 東京五輪が感染拡大を招いたという見方も多いが、政府はそれを頑なに否定している。大会組織委などに助言したブレイン・マクロスキー氏はバブルシステムのおかげで「パンデミックを防ぐことが可能であることを示した」と語ったが、一方で同誌は「他の専門家は、それを伝えるのは時期尚早としている。五輪が人々の行動にどう影響したかによって、現在認識されているよりも(五輪が)大きな役割を果たした可能性がある」と指摘した。

 ドイツ日本研究所の社会学者バーバラ・ホルトハス氏も「五輪の開催と東京での世界の集まりは国民に間違ったシグナルを与えた」と主張。五輪でお祭りムードが高まったことで「多くの人たちをリラックスさせ、症例増加の間接的な原因となった可能性がある」と分析している。

2021年8月17日 14時23分
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