mRNA 抜粋
これほど有望なのに、医薬品としての実用化が進んでこなかったのは、化学構造的に不安定で
目的の細胞に届く前に免疫反応によって分解されてしまうからだ。

しかし2005年頃から、極小の脂質粒子(いわば脂肪でできたカプセル)にmRNAを組み込ませてターゲットに届ける技術が開発された。
また、化学構造的に壊れやすいという本質的な課題については、過去に例がないほど超低温での保管と輸送という対策が取られている。