「1億総中流」により形成された厚い中間層。
その旺盛な購買力により物が売れ、内需中心に企業は儲かった。

「終身雇用」により、みんな生涯年収の目途がたった。
いつ家を買い、いつ車を買い、いつ結婚し、子供は3人作って大学へ送り…と人生設計が立てられた。
長期ローンも安心して組め、銀行も安心して個人に貸し付け出来た。

また企業も先輩技術者が自身の技術と経験を、安心して新入社員に秘儀伝授できた。
これにより日本の製造業は企業それぞれの独自技術を高めていった。
「電子立国日本の自叙伝」の時代。
こうして日本は世界一の半導体技術を持つに至った。


これがコイズミータケナカ路線により破壊された。
また経団連の売国老害により、国内工場が海外移転。

それまでの製造業の工場は、日本の若者の大きな雇用先だった。
これが失われ失業率上昇、正社員のリストラ、非正規雇用の増加。
コイズミータケナカにより少数の富裕層と、多くの貧困層に二分化された。

正社員といえども、タケナカによって導入されたダメリカ型雇用により、いつリストラされるかという将来不安。
国民は消費より、将来に備え貯蓄を増やし、モノは売れなくなった。
また結婚を諦めたり、子供の数を3人から一人っ子に減らし、少子化も進んだ。