オーストラリア政府に新型コロナウイルスに関する提言を行うドハーティー研究所は23日、
国内のコロナワクチン接種率が70─80%に達した時点で政府の再開計画を進めることが可能との見方を示した。

同研究所は、16歳以上の人のワクチン接種率が70%以上に達した時点でコロナ対策の焦点は、
感染者をゼロにする現在の戦略から、死者・入院者数を抑えることにシフトする必要があると指摘した。

「このワクチン接種率では、インフルエンザなど他のウイルス同様、コロナウイルスとの共存が比較的容易になる」と説明した。

現在、ワクチン接種を終えた人は成人人口の30%。53%は少なくとも1回のワクチン接種を受けた。

連邦政府は先月、16歳以上の人口の70%がワクチン接種を受ければ、制限措置を緩和するという4段階の計画を公表、
厳格なロックダウン(都市封鎖)が必要になる「公算は小さい」との認識を示した。
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-australia-idJPKBN2FP03K