◾ファイザー(米)/ビオンテック(独・中)
バイアグラ以降、研究所を廃止し同業他社・創薬ベンチャーを買収する経営モデルに転換。いわゆるファイザーモデルとして実質投資会社化。ファイザー自体も一般薬はGSKと統合するなど世界最大級。独ビオンテックには中国資本も参加しある種の思惑が伺える。訴訟仲介人に元米大統領を配する等パワープレイが得意。緊急承認のタイミングで保有株売却がバレたお茶目なCEOも有名。

◾モデルナ(米・仏)/MIT・Harvard(米)
設立は2010年、遺伝子ベンチャーの雄としてゲイツ財団初め出資者多数。ボストンの学術都市を本拠に800人程のギークが働いている。経営はHarvard出資者紹介の仏実業家がハンドリング。赤字続きだったが新型コロナでいきなり240倍増収。いよいよ兆円オーダーの企業へ向けて投資家もニッコリ。日本ではこれまた外資化が進む武田が担当。生命のソフトウェアだと言うmRNAを武器に全ての病気を遺伝子工学で治療する意気込みだが、逆転写が起こったら嬉々として研究しそうなのは偏見か。Windowsのようにバグまみれでない事を願いたい。

◾アストラゼネカ(英)/Oxford(英)
他社が90%以上の有効性(笑)とする中、有効性70%と馬鹿正直に発表し血栓問題でスタートダッシュに失敗。過去にファイザーからの買収拒否や英のEU離脱もありネガティヴキャンペーンが加速。英連邦加盟国には基本的に女王陛下のワクチンが推奨されるが、実は原価販売をするなど英国紳士の一面を見せる。誠実なのか馬鹿なのかは歴史のみぞ知るところとなる。

◾ギリアド・サイエンシズ(米)
1987創業の比較的若い企業だが、剛腕ドナルド・ラムズフェルド元米国防長官が会長を務めていた事でも知られている。タミフルの会社と言った方がわかりやすいかも知れない。新型コロナではレムデシビルを販売(5D=38万円〜)。因みにタミフルは世界の7割が日本向け(注:剛腕)だったって本当なんだろうか。

◾メルク(米・独)
元々は現存する医薬品・化学品企業としては世界で最も長い歴史を有しているとされる独Merck KGaA(1668〜)の米国事業で米メルク(EMD,MSD)として区別される。1980年代では世界最大級の売上高を誇っていた古豪。新型コロナでは仏パスツール研とのワクチン開発を諦め新薬モルヌピラビルを米政府と契約(推定1500億円程)したが、イベルメクチン騒動の謎ムーブが一部で話題となる。

◾ロシュ(瑞西)・リジェネロン(米)/中外製薬(日)
ロシュも世界最大級の製薬・ヘルスケア企業である。いつの間にか中外製薬を傘下に納め(61.6%)、トランプ前大統領も行ったリジェネロンの抗体カクテル療法ロナプリーブの日本向け販売を開始。高額な薬価が想像されるが全数政府買い上げ、薬価収載無しの模様。いくら奢り(公費負担)でも、すきやばし次郎食べ放題(100万円〜?)は膨らみきった日本の医療費を考慮すると小市民には気が引けると言うものである。尚トランプ前大統領は寿司より、ファーストフードがお好みらしい。

◾ノバルティス(瑞西)・キュアバック(独)
ワクチン開発を諦め治療薬に転向したノバルティスだが治療薬開発にもブレーキが掛かった模様。とりあえずファイザーワクチンの生産協力でお茶を濁すが、支援したEU圏承認待ち独キュアバックのワクチンが急浮上する可能性があり関係者の鼻息は荒い。日本では新型インフルエンザワクチンの期限切れ大量廃棄で有名(GSK、ノバルティス製)と言ったら怒られるか?

◾サノフィ(仏)・GSK(英)
新型コロナ関連は案件が世界規模でデカすぎて協業もエライ事になっているが、大手同士だとこちらも負けてはいない。サノフィ子会社のエスエス製薬が絡むかどうかは不明だが、日本も巻き込んで昆虫細胞を使いワクチン抗原を培養する塩野義方式との事。アレグラ&パキシル+昆虫のイリュージョンに期待が高まる。

◾ J&J(米)/BIDMC(米)
我々には消費財のイメージが強いJ&Jのオランダ法人ヤンセンと、ハーバードメディカルスクールの関連機関BIDMCが開発。特徴は長期保存と単回投与で、低・中所得国で重要な役割を果たすことが期待される。COVAXでボリビア(笑)での配付を確認。取り扱いの難しい他メーカーのワクチンと交換を望む国もあるとか無いとか。因みにバンドエイドがJ&Jで、カットバン、サビオ、リバテープ等は他メーカーの商品である。

偉い人達のWHO、UNICEF、GAVI、CEPI、COVAX、世銀etc
国内はいつもながら厚労省、中医協〜

海外のハードパワーと国内利権構造がカオスを生み出し、都合の悪いものは確実に潰される。