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尾身 茂×金 吉晴
新型コロナウイルス流行下における、
メンタルヘルス・精神医療の在り方

自治医大(自治医科大学)が設立されるという記事が新聞の一面に出ました。
一期生を無料で募集する上、教授陣も優秀で、お小遣いまでくれると書いて
ありましたので、これは良いと思って第一志望にしました。
長くなりましたが、私にとっては精神医学との出会いが、現在の仕事に導く
きっかけと言えるかもしれません。

これからの精神医学は、いかに健全なこころを保っていくかを使命にし、
教育や国の政策に反映していかないといけない

これまでは精神医学的なことが国の議論の主流にはなっていません。
そろそろ内村祐之先生が取り上げたような精神医学的な問題に対して、
心を扱う精神科や心理学の人たちも入って国の大きなあり方を考えない
といけないと思います。

人間の基本なのに、人間のあり方、生き方みたいなものを
国が議論するのは全体主義としてタブー視されてきました。
結局、若い子たちがどう生きるべきかなど誰も教えません。
単にスマホをどういじるかなどを教えることが教育になってきている。


人間は、「自分はこういうふうに生きたい」という
方針がないままでは生きられない動物です。


それがなければ、別の情報が入ってくると今日と明日で変わってしまいます。
そういった社会問題についても、精神医学の学会や組織、専門家の方が
もう少しコミットしていただければというのが心からの強い願いです。
https://www.ncnp.go.jp/mental-health/docs/nimh2021-web.pdf