立体構造から予測されるデルタ変異株への抗体依存性感染増強 (ADE): Journal of Infectionに掲載された論文より
https://note.com/hiroshi_arakawa/n/n8188bf00b5e3

現在使われているコロナワクチンを接種した方がデルタ変異株に感染するとどうなるの
でしょうか。新型コロナ感染者で検出される4A8抗体は中和抗体の代表的なものですが、
この抗体が認識する抗体結合部位 (エピトープ) は、オリジナルの新型コロナウィルスと
デルタ変異株では劇的に変化しています。この事を論文の筆者らは分子モデリングによ
って検証しています。デルタ変異株に対しては中和抗体が上手く働かず、また感染増強抗
体のデルタ変異株への結合はより強くなると予想されています。つまり、コロナワクチン
を接種した人がデルタ変異株に感染すると抗体依存性感染増強 (ADE) が発生する可能性が予想されるという事です。