東京都内の新型コロナ感染者のうち入院できたのはおよそ1割と「極めて低い水準」になっていることが、東京都のモニタリング会議で報告されました。

東京都医師会 猪口正孝 副会長
 「全療養者に占める入院患者の割合は10%、宿泊療養者の割合は5%と極めて低い水準に低下しております。また、自宅療養者と入院療養等調整中の療養者は依然として高い、依然として著しく多い数であります。今週は自宅療養中の死亡者が5人。40代が1人、50代が1人、60代が1人、70代が2人と報告されており、深刻な事態となっております」

 26日、都内の感染状況を分析するモニタリング会議が開かれ、専門家から、感染者のうち入院できた人の割合を示す「入院率」がおよそ10%と「極めて低い水準」になっていることが報告されました。

 都内では25日、入院患者数が4154人と過去最多を更新。さらに重症患者数も25日に277人と、こちらも過去最多を更新し、重症者用病床の使用率は94%に達しています。専門家は「自宅療養中に容体が悪化した患者の受け入れが困難になっている。現在の状況が続けば医療提供体制の限界を超え、救える命が救えない事態がさらに悪化する」と警鐘を鳴らしています。

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4346222.html