沖縄県は28日、使用予定だった米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンの瓶2本で、異物混入があったと明らかにした。その後、ほかの瓶2本でも異物が見つかった。 

4本とも厚生労働省が使用の見合わせを要請したロット番号ではない製品だといい、同省に報告した。

県によると、県の広域ワクチン接種センター(那覇市)で同日午後、使用前の検査をしている際に黒やピンクの異物を目視で見つけた。県はその後、同会場での接種を中止した。異物の素材などは明らかにしていない。

県は29日の同会場での接種を中止することも決めた。今のところ健康被害の報告はない。

厚労省は異物混入があったとして、モデルナ製のワクチンについて、3つのロット番号の使用見合わせを要請している。


日本経済新聞 2021年8月28日 23:45 (2021年8月29日 8:33更新)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE284J40Y1A820C2000000/