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菅義偉首相＝首相官邸で、竹内幹撮影

菅首相、23日にも訪米出発　米豪印との初の対面首脳会議出席検討
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　菅義偉首相は今月下旬に訪米し、ワシントンで対面では初となる日米豪印4カ国（クアッド）首脳会議に出席する検討に入った。23日に出発する調整をしている。議長国の米国から打診があったためだが、首相は自民党総裁選への不出馬を表明しており、退任直前の異例の外遊となる。政府関係者が明らかにした。

　加藤勝信官房長官は9日の記者会見で、具体的な日程は未定としつつ「日米豪印は『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向けた協力を進める上でも重要だ」と語った。政府関係者は「米国は日本の内政事情を分かった上で言ってきている」と指摘。「米国は日本外交の一貫性を前提にしている」とも述べ、退任間近とはいえ、首相が出席することに意義があるとの見方を示した。

　首脳会議では覇権主義的な動きを強める中国を念頭に、台湾海峡、南シナ・東シナ海情勢や新型コロナウイルス対策などを巡って協議する方向。併せて日米首脳会談なども開催される見通しだ。

　首脳会議は3月にテレビ会議形式で初開催し、年内に対面会談を行うことで一致していた。【宮島寛】