スペイン北東部のカタルーニャ州では、独立を目指す住民らによる大規模なデモが行われました。

 カタルーニャ州の州都バルセロナで、独立を求める横断幕や州の旗をもってデモ行進する人たち。9月11日はカタルーニャ州にとって、1714年、スペイン継承戦争に敗れバルセロナが陥落したことを記憶する祝日で、2012年から、毎年、独立を目指す住民らによるデモが行われてきました。

 去年は新型コロナの影響で小規模なものでしたが、今年は警察発表でおよそ10万8000人が参加しました。

 独自の言語を持ち、他の州と比べて経済的に豊かなカタルーニャ州の政府は2017年、中央政府の反対にもかかわらず独立を問う住民投票を強行。州政府の閣僚ら9人が収監されましたが、今年6月、恩赦によって釈放されています。そのうちの1人、独立派幹部のジョルディ・クイシャル氏もデモに参加し、改めて独立を訴えました。

 中央政府とカタルーニャ州政府は、去年2月以降、中断されていた独立を巡る協議を、来週からバルセロナで行う予定です。

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4358431.html