https://news.yahoo.co.jp/articles/25b88a600dbd7303de63038287bd375c3b6e8151

福岡県小郡(おごおり)市の自宅で2017年、妻子3人を殺害したとして殺人罪に問われた
元福岡県警巡査部長、中田充(みつる)被告(43)=起訴後に懲戒免職=の控訴審の判決公判が
15日、福岡高裁で始まり、辻川靖夫裁判長は言い渡しで主文を後回しにした。
1審の福岡地裁判決(19年12月)は死刑を言い渡しており、控訴審も厳しい判決が予想される。

1審判決によると、中田被告は17年6月5日深夜から遅くとも6日午前6時半までに、
自宅で妻由紀子さん(当時38歳)の首を何らかの方法で圧迫、長男で小学4年の涼介さん(同9歳)と
長女で小学1年の実優(みゆ)さん(同6歳)の首をひも状のもので絞め、それぞれ殺害した。

中田被告は1審から「身に覚えがない」と無罪を訴え、第三者の犯行を主張していた。
しかし、1審判決は、周辺の防犯カメラ映像や自宅の状況などから第三者侵入の可能性はないと断定。
当時自宅にいた被告による犯行と結論づけた。

控訴審で弁護側は、被害者の死亡推定時刻に疑いがあり、中田被告が出勤で家を出た後に
事件が起きた可能性を改めて主張。また、1審で被告の精神状態の審理が尽くされていないとして
精神鑑定を求めたが、高裁から認められなかった。