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時すでに遅しとは、まさにこのスレッドのタイトルのことではないでしょうか。コロナ禍の日本には、退職というゴールを目前にし学歴や出世で勝ち組になったと思いきや、ボロボロの究極の負け組になった60代と負け組予備軍の50代がいます。辞めるべき時にきっぱり現役引退の判断ができたかどうかということ比べたら、結局は学歴や出世などが人生の満足度に与えた影響は取るに足らない程度の些細なものでしかありませんでした。

2015年〜2019年春までに早々と早期退職の判断ができた人たちは、学歴や出世の状況を問わず、コロナ禍ではなし得ないような豪遊に次ぐ豪遊で人生の集大成期を謳歌できました。還暦を超えたら老人だという先代の人々からの教えを尊重し、能力の衰えを自覚し、職場に迷惑をかけないように早期リタイアを果たした人たちだけに贈られた運命のプレゼントを享受できたということでしょう。人生に悔いなし、感無量です。

それにひきかえ、いくら東大や早慶などの名門大学を卒業して課長クラス以上に出世し、人生大勝利組間違いなしと思いきや、欲をかいて再任用継続や現役引退時期の先延ばしをしたがために、退職を目前に控えながらも、まさかまさかのウイルス大感染時代に遭遇してしまい、人生の集大成期を謳歌できないまま健康寿命を終えてしまうという、不運極まりない人たちもいます。

何という運命でしょう。まさかまさかの大どんでん返しが起こりました。昨年11月に久々に集まった同期の飲み会においては、出身大学のランクが低く出世を逃して万年平社員で常に格下だと見下されていた元同僚の口からは、当時大学生であった息子や娘を連れて家族で訪れたリオデジャネイロのオリンピック観戦や、妻と乗船した2度にわたる世界一周豪華客船クルーズの思い出話に花が咲きました。

それにひきかえ退職時期を誤った東大卒の課長は、到底実現することが不可能となった退職記念旅行の夢など語ることもできずに、基礎疾患の症状も見え隠れして、コロナ禍が収まるまで健康寿命を維持できるかどうかの瀬戸際となり、万年平社員の足元に及ぶことすら不可能となりました。もはや隣国に行くクルーズ船すらありません。生涯我慢を強いられることは目に見えています。どんなに悔やんでも悔やみ切れません。

大どんでん返しに泡を吹いている一流大学卒の出世組たちが、コロナ禍の日本には大勢いることでしょう。健康寿命が維持できる間に、ソーシャルディスタンスを意識せずにマスクを外しての豪遊をするなど二度とできるはずがありません。残念無念。

これが人生です。