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2021/9/16
 政権交代に動き出した立憲民主 自民幹部は苦笑「共産党と組むとか言い出すと自民党も危ない」
 立憲民主党が衆議院選挙に向けた公約第1弾を発表したが、いち早い発表の背景には、自民党総裁選に埋没する危機感のほか、共産党との共闘が進んでいる
 事があるが、首相の首がすげ替わっても、自民党には絶対にできないことがあり、9月7日、立憲民主党の枝野幸男代表が衆議院選挙で政権を獲得した場合、
 初閣議で決定して直ちに取り組む政策を発表したが、いずれもこの10年の「安倍・菅」政権で実現できなかったメニューで、
 新型コロナウイルス対策として30兆円規模の補正予算の編成。
 官房長官を司令塔にした新たな感染症対策の部署の新設。
「モリ・カケ・サクラ」問題の再調査、入管施設で亡くなったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん(当時33)の入管施設内の映像開示。
、菅政権によって任命拒否された日本学術会議の会員6人の任命など。
 これまで解散総選挙に先駆けて「影の内閣」を発表し、政権交代後の政治の有りようを有権者に「人事」で示す政治方法はあったが、具体的な政策として何
 がどう変わるのか。この発表は「初閣議で即日、決定できる」趣旨のもので、例えば、立憲民主党が政権公約の目玉にしている「選択的夫婦別姓の実現」な
 ど国会質疑に時間を要するものは入っておらず、政権交代の翌日からどのような変化が起きるのか、という点に重点が置かれているとの事。
 会見で枝野代表は、これまで消極的だった「政権交代」というワードを明言。2010年代には自民党か立憲民主党か、2大政党が政権を競い合う構造が作れてこ
 なかったと釈明した上で、ようやく「自民党か立憲民主党か」という二者択一の選択をできる環境を整えることができたと語り、新立憲民主党として衆院定数
 の単独過半数にあたる233人以上の候補者を全国で擁立できる見通しが立ち、また共産党などとの野党共闘が一定程度、調整できたことも、この発言の背景に
 あるとの事。
「この10年間、政府の敵か味方かと国民すら分断されてきた。この状況は一刻も早く止めなくてはならない。そのためには政権を代えるしかない。政権を代える
 のは私に課された責任だと思う」(枝野代表)
 希望の党騒動に象徴される民進党の分裂劇から4年。ツイッター上にあふれた「#枝野立て」という国民の声に推されて誕生した立憲民主党が、ようやく政権
 交代の意思を具体的に明らかにした事で、その他の野党との連携も加速すると思われ、8日には、立憲民主、共産、社民、れいわ新選組の野党4党が、野党共闘
 を呼びかける市民団体「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」(市民連合)との政策合意に調印し、野党第1党が衆院選に向けて合意に加わる
 のは初めてとの事。
 7日の会見を見た自民党幹部の一人は、こう苦笑いをするが、
「毒をもって毒を制す、と言うでしょ。政権交代のためなら、共産党という毒をもってでもね、それを実現しようと枝野氏が言い出したら厄介。選挙で歴史的大
 勝をするときはいつも、身内を切って、浮動層の圧倒的支持を得る。05年の小泉旋風がそうでしょ。連合という労働組合の足かせを枝野氏が外してでも、共産
 党と組むとか言い出すと自民党も危ない」
※2017年の第48回衆院選挙では、自由民主党・公明党並びにそれらに媚を売る日本維新の会の得票数は、小選挙区・比例代表でも52%で獲得議席数の70%と比較し
 て大きな乖離があり、最新の世論調査でも次の総裁選では「野党の議席が増えたほうがよい」の回答が多いことから、誰が自由民主党の総裁になったとしても、
 直近の与野党対決の選挙で自由民主党は悉く敗北している事から、自由民主党・公明党の政権陥落は避けられず、立憲民主党の公約の実現を望み、政府与党自
 由民主党・公明党に憤りを感じる全有権者は、来る第49回衆院選挙では、自由民主党・公明党並びにそれらに媚を売る日本維新の会の公認・推薦する候補者に
 は、一切の投票をしない事を強く勧める。

○菅内閣の支持率の推移:
2021/9/14
 内閣支持30%、不支持50%(NHK世論調査)
 次の衆議院選挙で与党と野党の議席がどのようになればよいか:
「与党の議席が増えたほうがよい」が22%、「野党の議席が増えたほうがよい」が26%、「どちらともいえない」が47%」