ABCニュース 9/17(金) 14:39

 地元の知事の新型コロナウイルス対策などについて、ABCテレビとJX通信社は7〜9月に連続調査を実施しました。

大阪、京都、神戸の3市で評価を尋ねたところ、大阪市では評価する声が8割近くにのぼりました。7月の初回調査以降、続けて上昇しています。

一方、政府のコロナ対策についても、ワクチン接種が広がった影響からか「評価する」という割合が増加しています。

評価の理由は「リーダーシップ」

それぞれの地元の知事によるコロナ対策への評価をきいたところ、大阪市では「評価する」「どちらかといえば評価する」と答えた人が、7月調査で65%▽8月調査で69%▽9月調査で77%と、多数を占めました。

どんな観点を重視したのかを9月の調査で尋ねると、大阪市で「評価する」と答えた層のうち、もっとも多かったのが「リーダーシップの強さ」で41%。続いて「医療機関などへの支援」(20%)「住民への情報発信」(19%)が挙がり、さらに「ワクチン接種への対応」(16%)が続いています。

一方、京都市では知事への評価について、「評価する」「どちらかといえば評価する」と答えた人は、7月調査で32%▽8月調査で29%▽9月調査で28%と、3割前後の水準でした。

神戸市の場合、前知事時代だった7月の調査で30%。その後、兵庫県知事選挙があり、現在の知事となったばかりの8月調査で27%(「どちらともいえない」が6割近く)、9月調査では35%(「どちらともいえない」が約5割)となっています。

「政府の対策」への評価も回復
政府のコロナ対策に対する評価も尋ねました。

大阪市で政府のコロナ対策を「評価する」「どちらかといえば評価する」と答えた割合は、東京五輪直前の7月調査では31%でしたが、五輪の終了後の8月調査では23%に減りました。

しかしその後、9月に入るとこの割合が上昇して41%となっています。

こうした回復傾向は、同じ設問に対する京都市(7月調査は26%▽8月調査は23%▽9月調査は33%)、神戸市(7月調査は28%▽8月調査は22%▽9月調査は38%)のいずれの結果にもほぼ共通しています。

大阪市で政府の対策について「評価する」と答えた層(9月調査)に、判断の際に重視した観点を尋ねたところ、「ワクチン接種への対応」と答えた割合が59%と突出して多く、「医療体制の整備」(21%)が続きました。

これらのデータをみると、7〜8月に開催された東京五輪のあと、新型コロナが拡大する“第5波”に直面した時期には「政府の対策」への評価は下落。

一方で、広くワクチン接種が進み、感染者数が少しずつ減り始めた9月には、一転して評価が上昇傾向に――。京阪神の人々の、こんな意識の変化が浮かび上がるようです。


また、政府が11月ごろをめどに検討している「行動制限の緩和」についても9月調査で尋ねたところ、大阪市では「評価する」「どちらかといえば評価する」をあわせると54%。京都市、神戸市も5割前後が評価しました。
これらの調査データの詳細は、ABCテレビ×JX通信社が開設した特設サイトで紹介しています。

(調査方法)
▼大阪市・京都市・神戸市の18歳以上が対象
▼無作為に発生させた電話番号に架電(RDD方式)
▼1回目は7月17日(土)、18日(日)実施=有効回答 大阪1011 京都1006 神戸1012
2回目は8月14日(土)、15日(日)実施=有効回答 大阪1032 京都1019 神戸1027
3回目は9月11日(土)、12日(日)実施=有効回答 大阪1009 京都1002 神戸1013

ABCテレビ
https://news.yahoo.co.jp/articles/b81171150e8d0543f140b7cb75a43e4f5ac20d0a
【9月調査】地元知事のコロナ対策への評価
https://i.imgur.com/YmOxXqk.jpg
【9月調査】「行動制限の緩和」への評価
https://i.imgur.com/6a0FmCb.jpg