現代刀作家の秀作が並ぶ会場
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 厄よけや子どもの成長を願うお守り刀の新作が集う「第15回お守り刀展覧会」(全日本刀匠会など主催、山陽新聞社、テレビせとうちなど共催)が18日、岡山市北区丸の内の林原美術館で開幕した。現代刀作家の技が光る秀作が、ファンを魅了している。

 刀身、外装、総合に、今回新設の研磨を加えた4部門で全国公募し、入賞・入選した計48点を展示。最優秀の文部科学大臣賞に選ばれた上山陽三さん(40)=赤磐市=の短刀は、ゆったりと波打つ刃文が山並みのようで、上品な外装も目を引く。他にも、大地から立ち上るもやのような刃文の短刀、桜の金蒔絵(まきえ)を施した外装など趣向を凝らした作品がそろう。

 松山市から訪れた公務員男性(59)は「一振り一振り異なる表情で見応えがある。いつか孫が生まれたら贈りたい」と熱心に見入っていた。

 会場には、俳優の故高倉健さんら著名人に納められた特注品や、人気腕時計ブランド「G―SHOCK」とコラボレーションした日本刀など17振りも並ぶ。

 11月7日まで。月曜休館(9月20日は開館し翌日休館)。会期中は土曜午後2時から学芸員がギャラリートークする。
(2021年09月18日 16時16分 更新)

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