https://www.cnn.co.jp/storage/2021/09/20/7f3933e9b7d120fe1d4716ca77198ada/t/768/432/d/01-boston-skinny-house-sold-restricted-super-169.jpg
米ボストン市内で最も幅の狭い家として知られる通称「スキニーハウス(細い家)」が売却された/Elise Amendola/AP

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「スキニーハウス(細い家)」の室内の様子/CL Properties

(CNN) 米マサチューセッツ州ボストン市内で最も幅の狭い家として知られる通称「スキニーハウス(細い家)」が今月、120万ドル(約1.3億円)あまりで売却された。

物件を扱った不動産会社の幹部によると、室内の幅は1.8メートルあまり。両手を横に広げて立てば、左右の壁に届きそうな狭さだ。

ボストンのイタリア街、ノースエンドに位置する4階建ての家で、面積は108平方メートル前後。市当局には1890年に建築と記録されているが、実際は1862年だったとの説もある。

米国独立の歴史をたどる市内散策コース「フリーダム・トレイル」沿いに建ち、史跡のひとつであるコップスヒル墓地の向かいにあることから、家の前で写真を撮る観光客の姿が絶えない。

玄関先の説明プレートには、別名「うらみの家」とも書かれている。言い伝えによると、1800年代初めに土地を所有していた一家の兄弟のうち、1人が出征した。戦争から帰って、残った兄弟がここに家を建てたことを知り、うらみを晴らそうと裏口や窓をふさぐようにこの家を建てたという。

不動産会社によれば、先月売りに出すとすぐに購入希望者が続々と現れた。同幹部は「新型コロナウイルス感染拡大の影響で、最近は小さい家より大きい家に住み替えたいという希望が多いのだが」と話す。

今月16日に、ある家族が当初より5万ドル高い価格で購入したという。前回は2017年に90万ドルで売却されていた。

2021.09.20 Mon posted at 15:00 JST
https://www.cnn.co.jp/business/35176908.html