2021年09月21日19時09分

 中学校の歴史教科書検定で、文部科学省の担当調査官らに違法な扱いを受け、不合格になったとして、「新しい歴史教科書をつくる会」による教科書を出版する自由社(東京都文京区)が21日、国などを相手取り、約1200万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。
 訴状によると、自由社は2019年4月、歴史教科書を検定申請。同社だけが差別的に扱われるなどして検定意見を多数付けられ、不合格になったと主張した。
 自由社の教科書は過去3回採択されており、実績を平均した場合、今回の不合格によって年間利益約236万円が失われたと訴えた。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021092101028&;g=soc