米国の新型コロナウイルスワクチンの接種完了率が日本に抜かれ、
先進七カ国(G7)で最低になったことが二十一日、研究者団体のまとめで分かった。

バイデン政権は国民に接種を求めてきたが、対立する共和党支持層が抵抗しており、根深い政治的な分断を反映している。

英オックスフォード大の研究者らが運営する「アワー・ワールド・イン・データ」によると、
米国で規定回数の接種を終えた人の人口に対する割合は二十日時点で54・03%。
日本の54・62%に抜かれ、G7で最低に転落した。

バイデン政権は今年一月の発足以来、人員や会場などを整備してワクチン接種を加速。
同月上旬に一日当たり百万人程度だった接種は、四月上旬には四百五十万人に増えた。
その後は急落し、六月以降は五十万人を切る日もある。

特に、民主党と対立する野党・共和党の支持層にワクチンへの反発が根強い。

米NBCが八月に実施した世論調査によると、民主党支持者の88%が規定回数のワクチン接種を終えたのに対し、
共和党支持者は55%にとどまっている。
https://www.chunichi.co.jp/article/334949

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