自民党は秋の衆院選の顔となるリーダーに岸田文雄前政調会長を選んだ。菅義偉首相の突然の総裁選「離脱」から3週間余り。
混戦模様の選挙戦を議員票で圧倒した背景には安倍晋三前首相ら党重鎮の力添えがあった。

「生まれ変わった自民党」を実現できるか、さっそく手腕が試される船出となる。

29日午後の東京都内のホテル。決選投票の結果がアナウンスされると、岸田氏は目をつぶり、天をあおいだ。そして、壇上で訴えたのは刷新感だった。
「私たちは、生まれ変わった自民党をしっかりと国民の皆さんに示し、支持を訴えていかなければなりません」

しかし、勝敗の行方を左右した背景には、2012年からの第2次安倍政権で党内を差配し、長期政権を築いてきた安倍氏らの姿があった。
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