米疾病対策センター(CDC)のワレンスキー所長は7日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)が終息する時期や経緯について、
最終的には人間の行動によって決まるだろうとの認識を示した。

米国の蔓延(まんえん)状況は感染力の強いデルタ株が猛威を振るう中で悪化したものの、
ここへ来て感染率や重症化率は低下。ウイルスとの戦いに進展がみられる。

ワレンスキー所長は「我々は現時点で多くの科学的知識を獲得しており、ワクチンもある。
予測できないのは人々の行動だ。今回のパンデミックにおいて、人々の行動はあまり助けになっていない」と述べた。

米国にはまだワクチンを接種せず、ウイルスに無防備な人々が一定数いる。「ウイルスは馬鹿ではないのでそちらへ向かう」(ワレンスキー氏)

ワレンスキー氏によればパンデミックは人々を分断する要因であり続けてきた。国として現状に終止符を打てるかどうかは、人々が集団的行動を取れるか否かにかかっている。
「現在我々は人間同士で争っている。共通の敵であるウイルスと戦っているのではない」(ワレンスキー氏)


CDCによれば、米国民でワクチン接種を完了しているのは全体の約56%にとどまる。
https://www.cnn.co.jp/usa/35177775.html#:~:text=%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3