自民党との関わりは

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「Dappi」に関わっている可能性があるのは、東京都内に本社を置くWEB制作会社。

法人登記によると、同社はサイトの制作やコンサルティング業務、インターネット広告の運営管理業務などを担っている。

民間の信用調査機関によると社員は15名。得意先には「自由民主党」の名があがっており、取引先銀行には大手銀行の衆議院支店の名前もあった。

BuzzFeed Newsが政治資金収支報告書などを調べたところ、同社との取引が確認できたのは、小渕優子・元経産相(衆院群馬5区、党組織運動本部長)と、同党東京都参議院比例区第18支部。

小渕議員の資金管理団体である「未来産業研究会」の政治資金収支報告書には、少なくとも2011年と2017〜19年に同社に対し、ホームページ関連の支払いがあることが記されていた。

4年間の支払い額は計193万7400円。この間、小渕氏は自民党幹事長代理や党組織運動本部長代理、政務調査会長代理などを務めている。

2019年:ホームページメンテナンス計26万1600円、Webサイト制作83万1600円

2018年:ホームページメンテナンス計25万9200円

2017年:ホームページメンテナンス計27万円

2011年:サイトメンテナンス計18万9000円、ホームページ作成12万6000円

さらに2017年の官報には、自民党の「東京都参議院比例区第18支部」の政党交付金使途等報告書に、宣伝事業費として、ホームページ運用管理費計18万9000円を同社に支払った旨が記載されている。

また、支部の政治資金収支報告書には、少なくとも2014年に、この会社に「レンタルサーバー・Webサーバー保守費」として計34万4268円の支払いがあったことが記されていた。

支部の代表は、当時参議院議員だった堀内恒夫氏。読売ジャイアンツの元監督だ。同氏は13年7月の参院選比例区に立候補。落選したが欠員により繰り上げ当選した。16年の参院選では再度落選。支部も同年で解散している。

直接の取材に対し…

BuzzFeed Newsは、登記簿に記載されていた本社所在地を訪れ、取材を試みた。都内近郊の4階建ビルの一室だった。

建物にはほかにも複数の事務所が入居しており、エントランスの部屋番号表に、この会社の社名が記載されていた。

インターホンを押したが、反応はない。サイト上には現在テレワーク中であると記されており、電話をかけても、「本日は営業を終了させていただきました」というアナウンスが流れるだけだった。

BuzzFeed Newsはこの会社のサイトを通じて取材を申し込んでいる。代表取締役にも直接の取材を試みたが、登記簿上の住所の応答はなかった。

一方、「東京都参議院比例区第18支部」の当時の会計担当者は取材に「サイトのことは(当時の)秘書に任せきりで、私も堀内さんもまったく関与していない。(会社の)名前も聞いたことがなく、わからない」と回答した。

このほか、自民党本部には郵送で、小渕議員の事務所にはFAXで、同社との取引の詳細や「Dappi」との関わりの有無について質問状を送付している。いずれも回答があり次第、記事化する。