公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は6日、4〜6月期の運用成績が4兆9819億円の黒字だったと発表した。海外市場の株高などが要因。2001年度にGPIFが市場運用を始めて以降の累積収益額は100兆3182億円となり、初めて100兆円を超えた。
4〜6月期の収益率は2.68%で、四半期ベースで5四半期連続のプラス運用となった。収益額は外国株式で3兆9908億円、外国債券は8873億円、国内債券で2089億円だった。国内株式は1051億円の赤字で新型コロナウイルスの感染拡大への警戒などから小幅に下落した。6月末時点の運用資産額は191兆6189億円。
01年度からの累積収益額のうち利子・配当収入は41兆2152億円にのぼる。収益率は年率ベースで3.70%だった。

利子、配当だけで41兆