■石巻3人殺傷事件

2010年(平成22年)2月10日に宮城県石巻市で少年A(犯行当時18歳)が元交際相手の少女を巡り、
少女の親族・知人3人を殺傷した殺人事件(少年犯罪)である。
裁判員裁判では初の少年死刑囚となった。

・姉は事件前日、自宅に来たAを少女に取り次がず、警察に通報する。
Aは犯行前に「少女との交際に反対する少女の姉が邪魔だ。殺してやる。」と友人に話しており[5]、
姉らが自分と少女との仲を引き裂こうとしていると思い込んだ

・Aは実母への暴力で家裁で審判を受けた経験があり、
犯行後「『泣いたり、父親がいない家庭事情を話すと、裁判官の同情が買える』と話していた」

・弁護側は弁護団を結成して「殺意は突発的に生じた」と主張。
「少年である事と家庭の事情を酌むべきであり、主治医の診断結果からも更生の可能性は十分にあり、極刑は不当である」

・判決に少年側弁護団の一人、**弁護士が記者会見で怒りを露わにしながら
「大変残念な判決だ。本人に会って話をしたところ、 判決を受け入れたいと言っていたが、
弁護人としては考え直して控訴を検討するよう話した」と述べ

更に「集中審理の中で少年の心情の変化がほんとうに裁判員に理解してもらえるのか、 限界のようなものを感じた。
今後、同じような少年事件で、本人のほんとうの心情が理解される前に判決が出されることを懸念している」
と話し、終始、怒り心頭の様子であったと言う。