●戦後に韓国人活動家が日本に大量密入国して、日本の左翼運動に大きな影響力を持ったのだ!

海境・ニッポン:第13回 済州島/上 インタビュー 文京洙氏(立命館大学国際関係学部長)
毎日新聞 2013年10月01日 東京朝刊(抄)

「四・三事件」
−−日本とはどういう関わりが。

武装蜂起時の司令官、金達三(キムダルサム)は中央大学の卒業生だし、後任は立命館大学の卒業生だった。済州島の南朝鮮労働党(南労党)の指導者の多くは、日本での労働運動や反日運動の流れをくむ人たちだった。その結果、多くの人が(事件後)日本に逃れた。

逃れた抵抗勢力の指導者らが日本の左翼運動に大きな影響力を持った。

−−日本と済州の社会運動は一体だったのですね。

48年、大阪と神戸で朝鮮学校の閉鎖に反対する阪神教育闘争事件が起きた。
神戸では連合国軍総司令部(GHQ)が戦後唯一の非常事態宣言を出し、1人が死んでいる。

GHQは明らかに「四・三事件」を意識し、「日本での在日の運動が、済州島で反乱を起こしている異端分子と結びついている」と考えていた