コリン・パウエル元米国務長官は新型コロナウイルスのブレイクスルー感染(ワクチン接種後の感染)が原因で命を落としたが、
入手可能な米国のデータからは、こうしたケースが極めてまれであることが示されている。

米疾病対策センター(CDC)のデータによると、10月12日時点で新型コロナワクチン接種を終えた米国内の1億8700万人余りのうち、
ブレイクスルー感染による死者は7178人となっている。その確率は0.004%だ。

こうした死亡例の85%は65歳以上が占める。

ワクチン接種後の感染で入院に至る可能性が低いこともデータは示している。
10月12日までにブレイクスルー感染で入院した人は2万4717人で、そのうちの67%が65歳以上だった。

カイザーファミリー財団のグローバルヘルス政策担当アソシエートディレクター、ジョシュ・ミショー氏は、
高齢者ほどブレイクスルー感染で深刻な結果となるリスクが高いように見えると述べた。

同氏は「84歳のコリン・パウエル氏はその例に当てはまる」と指摘。
「高齢者の場合、感染が重症化するリスクが高く、残念ながら死に至るケースもある」と語った。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-10-18/R16IVYT1UM1301


COVID-19ワクチンは効果的であり、パンデミックを制御するための重要なツールです。しかし、病気の予防に100%効果的なワクチンはありません。
完全にワクチン接種された人の中には病気になる人もいれば、入院したり、COVID-19で死亡したりする人もいます。

しかし、予防接種を受けていても病気になっている人にとっては、予防接種によって病気の重症度が低下する可能性があるという証拠があります。

ワクチン接種を受けていない人と比較して、ワクチン接種を受けた人の感染、入院、死亡のリスクはすべてはるかに低くなっています。
https://www.cdc.gov/vaccines/covid-19/health-departments/breakthrough-cases.html