【びびんこ〜地域発ミニ事件簿】北から訪れた幸福の使者

2021年10月21日 08:41大分合同新聞

 夫婦で鉄工所を営む大分県津久見市津久見のAさん(56)は、8月から雄のポニーを飼い始めた。子どもの頃から馬が好き。マグロ漁で遠洋に向かう父親に「お土産は何がいい」と尋ねられ、「馬を飼いたい」とねだったこともある。

 約20年前から自宅で飼える条件で探し、今春巡り合った。北海道産で名前は「ノース」。体高75センチ、体重70キロ。夫のBさん(56)や子ども3人も影響を受け、家族全員が馬好きになった。毎日の散歩は欠かせず、朝と夕に人通りの少ない道を選んで出掛ける。

 餌の管理やしつけ、ブラッシングなどの世話も大変だ。家族みんなで取り組み、おなかの出っ張りが気になっていたBさんは2カ月で4キロの減量に成功した。「忙しい毎日だが、家族に喜びと笑顔を与えてくれる」とAさん。北から訪れた幸福の使者のように感じている。

https://news.line.me/issue/oa-oitagodo/e8z4qmr5wafv