毎日新聞2021/10/25 15:06(最終更新 10/25 17:06)
https://mainichi.jp/articles/20211025/k00/00m/040/082000c

 神戸市北区で2017年、家族や近隣住民ら3人を殺害、2人に重傷を負わせたとして殺人罪などに問われた無職、竹島叶実(かなみ)被告(30)の裁判員裁判が25日、神戸地裁(飯島健太郎裁判長)であり、検察側は無期懲役を求刑した。

 竹島被告は起訴内容を認めており、刑事責任能力の有無が争点。弁護側は「統合失調症の影響で心神喪失状態にあった」として無罪を主張している。判決は11月4日に言い渡される。

 起訴状などによると、竹島被告は17年7月16日早朝、自宅で祖父、南部達夫さん(当時83歳)と祖母観雪(みゆき)さん(同83歳)を金属バットで殴ったり、包丁で刺したりして殺害。止めに入った母親(57)を殴って殺害しようとした。さらに、近くの民家に侵入して辻やゑ子さん(同79歳)を刺殺。別の小屋にいた近隣女性(69)にも重傷を負わせたとされる。【巽賢司】