東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪で、25日から飲食店への時間短縮要請が全面的に解除となりました。
解除の初日から夜遅くまで飲んだ人が、終着駅まで寝過ごすケースが相次ぎ、駅のタクシー乗り場に行列ができました。

■待望の食事会 雨の中で路上寝も

飲食店のライトが灯り、活気を取り戻しつつある東京・渋谷です。
時短解除を受け、2年ぶりの食事会を楽しんでいた、こちらのグループ。

利用客:「きょうは本当に久しぶりに、一緒にビール飲みました。もうそれは格別です」

マスクをするなど、楽しみながらも感染対策は欠かせません。

利用客:「(Q.きょうは何人で来た?)8人です。8人で来ましたけど、席を一緒にできないから、私たちは、あえてきょうは2つに分けた」

東京では、会食時の感染リスクを考慮し、来店人数は、1テーブル1組4人以内。5人以上で会食する場合には、ワクチン接種記録の提示などを求めることを条件としました。
そのため、このグループは8人で来店したものの、4人ずつ隣同士の個室で入店。ここまで感染対策に気を付けていても、まだ素直に喜ぶことはできないといいます。

利用客:「(コロナが)収束してないんだから、(全面解除に)なっても喜んでいる場合じゃない」

素直に喜べないのは、客だけでなく店側も…。

「おいどん渋谷店」・原口雅光専務取締役:「きょう、時短が無くなったからといって、本来の姿に戻れるわけではないので。
働いてくれる方も、減ってしまっているので。正直、もどかしいところは、いっぱいあります」

雨が降る中、屋根がある場所には、なぜか路上で酒を飲む若者の姿が…。

アナウンス:「通路での飲酒・飲食・喫煙は禁止となっております」

路上飲み禁止のアナウンスが流れていても、缶を片手に談笑する若者たちがいました。
刻一刻と終電が近付くなか、飲み過ぎたのか、15分もの間、微動だにしない男性もいました。

介抱していた男性:「(Q.大丈夫ですか?)僕は今、知り合ったというか…」「(Q.どうされるんですか?)カラオケまで連れて行こうかなと」
「(Q.全然知らない人ですか?)全然知らない人です」

路上で寝るのは危険なため、男性をカラオケ店へ…。

終電が出発し、静まり返る渋谷駅。しかし、屋根のある場所では、路上飲みする人の姿がありました。

■“初日の夜”電車寝過ごし…終着駅に

全面解除で、お酒にのまれた人もいました。
26日午前1時ごろ、横浜市にある長津田駅。すでに終電が終わったにもかかわらず、駅前に残る人たち。

寝過ごしてタクシーを待つ人:「(Q.ご自宅は?)隣の区なんで」「(Q.寝過ごした?)飲みすぎちゃいました」

渋谷から横浜方面へ向かう東急田園都市線。その終着駅であり、寝過ごして途方に暮れる人もいました。

寝過ごしてタクシーを待つ人:「(Q.久しぶりに飲んだ?)3カ月くらい」「(Q.何関係の人と?)(会社の)同僚とか。自分だけこっち方面で、他はもう皆(逆方向に)離れて帰った」

飲みすぎて駅を寝過ごす人。そんなありふれた光景も戻りました。「起きたら、ここはどこ?」と、冷たい雨に打たれながら、現実に目が覚める人も…。

寝過ごしてタクシーを待つ人:「自分も寝過ごしたので。夜は来たことないので、分からない」
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000233071.html