「休日割引ナシ」の延長ナシ やっと!

 インターネット上では、「このままなし崩し的に廃止されるのでは」との声もあった高速道路の休日割引が、半年ぶりに再開します。
 NEXCO東日本は2021年10月27日(水)、小幡 徹社長の定例会見を開催。そのなかで、10月31日まで適用除外が延長されていた休日割引について、これ以上の延長はないことを明かしました。
 休日割引はETCで通行する軽自動車等および普通車について、地方部の高速道路料金などを3割引にする制度。感染症の拡大防止を図る国土交通省からの依頼により、4月下旬から適用除外とされ、その期間が8度にわたり延長されていました。
 8度目は、緊急事態宣言などが解除されるタイミングで、さらに1か月延長の10月末までと発表されたため、前出したネットユーザーの反応が見られたのです。これは、感染症対策の緩和は段階的に行うこととされたことを踏まえた国土交通省からの依頼によるものでした。
 加えて、SA・PAにおいても、自治体などからの営業時間短縮要請が解除され、店舗の営業時間がおおむね元に戻ってきているといいます。

「以前の姿」になるのはまだ先? 営業時間、ETC乗り放題プラン…

 飲食店が夜間帯に営業しなくなったことで、ドライバーが食事にありつけないという声もあったことから、サービスエリア事業本部長 大庭繁美さんは「職業ドライバーの方々にご迷惑をおかけしました」と陳謝しました。24時間営業の再開も可能になっているものの、一部、スタッフの配備の関係などから、営業時間が元に戻っていないところもあるそうです。
 また、定額で特定エリアの高速道路が乗り放題になるETC専用プラン「ドラ割」も、感染症拡大防止の観点から、多くが発売を停止しています。これについても小畠社長は「関係地域の意向を伺いながら再開したい」と話しました。
 ちなみに、NEXCO東日本管内における2021年度上半期の料金収入やSA・PAの売上高は、昨年同期と比べれば増加してはいるものの、コロナ前の前々年比では料金収入で86%、SA・PAの売上高は70.6%とのことです。

2021.10.27 乗りものニュース編集部
https://trafficnews.jp/post/112013