いすゞ自動車は、大型トラックで火災が起きるトラブルが相次ぎ、3万8000台のリコールを国土交通省に届け出ました。

リコールの対象となるのは、いすゞ自動車の大型トラック「ギガ」で、平成22年5月から平成29年3月までに製造された3万8000台です。


国土交通省によりますと、このトラックではエンジンの内部で、羽根車が設計の不具合で壊れて異常な振動が起き、パイプが裂けて、オイルが漏れ出し高温の部品の表面に付いて火災になるおそれがあるということです。

これらのトラックでは、平成26年から去年9月までの6年間に車両が全焼するなどの火災が合わせて17件起きています。

いずれも、けが人はいなかったということです。

国土交通省によりますと、最初の火災からリコールまでに7年かかったことについて、いすゞは「不具合の原因やメカニズムの究明、火災を防ぐ対策方法の検討に時間を要した」と説明しているということで、国土交通省は、いすゞに対して迅速に対応するよう求めていくことにしています。

いすゞは、29日から全国の販売店で無料で修理に応じることにしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211028/K10013325411_2110281430_2110281508_01_02.jpg


2021年10月28日 15時08分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211028/k10013325411000.html