さて抜く段になって、女は用意の紙が枕元にあると知っているが、手が届かず、その身は茶臼の最中だ。長襦袢は後ろにすべり落してあり、腰巻さえ剥がされて丸はだかで、さすがに正気に戻るとあまりの取り乱し方が、今更に恥ずかしく、顔を隠そうにも隠すべきものがない有様だ。しかたなく男の上に乗ったままで顔を男の肩に押し当てて大きな溜め息をつくばかりである。

どうしたんだいと下から問い掛ければ、
鼻をつまらせて泣き声で、あなたどうかしてちょうだいよ
、紙(ティッシュ)が取れません、取れないのなら拭かないでもよいワ。重くてならない、
と下から女の肩を押して、起きなと言うのだが
、煌々とした電灯のもとでこのままでは起きることもできないと見え、なおじっとしているのだが、
入れたままの一物はまだ小さくなる暇がないのを幸いに、そっと下から軽く動かしてみると、女は何とも言わないで、
こりゃあてっきり二度目をやりたがる下心だなと、内心おかしくなりしばらくして腰を休めてみると、女は案の定、
夢中で上から腰を遣ってくるのだから恐ろしい。