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正念期

悲しい時には お濠のはずれで
東京タワーの明かり見てた
三十路の僕には 不思議だった
涙浮かべて 見上げたら

夢の欠片が キラキラ光る
転進するたびに 経歴変えて
入口でひとり 夢みるようで
誹謗されるまで 佇んでいた

ああ僕はどうして 大人になるんだろう
ああ僕はいつごろ 大人になるんだろう

目覚めた時は 窓に夕焼け
妙に寒くて 体を擦っている
そうか僕は 試験最中(さなか)で
考え疲れて 眠ってたのか

夢の中では 赤い絨毯を
自由に歩いて いたのだけれど
夢から覚めたら 飛べなくなって
摩天楼の明かりが あんなに遠い

ああ僕はどうして 大人になるんだろう
ああ僕はいつごろ 大人になるんだろう