西部邁
人間は道徳的にも知性的にもいつもimperfect(イン・パーフェクト) 、不完全であり、でも何か選ばなきゃいけないから、ちゃんと『議論』をして、なぜ議論するかというとね、実は『少数派が正しいかもしれない』から、少数派の意見も聞いてみて、なるほどね、こいつらいい事言ってるとこあるね、というところで、でもいつまでも議論しているわけにもいかないので、どっかでまぁ止むを得ず majority decision(マジョリティ・デシジョン)、多数決で決めるけどね。
[*人間は不完全 imperfect であるが選択する、少数派が正しい可能性があるから議論 ]
西部邁
その多数決がまた間違っている可能性があるから、物事はあまり過激に、急進的に、大規模に、急速度にやっちゃいけないというね、そこから来たのがあの本当はイギリスに発生した保守主義の gradualism(グラデュアリズム)と言うんですけど、『漸進主義』と言うのかな。
[*過激・急進的・大規模にやってはならない 「漸進主義」gradualism