イランのバゲリ外務次官は3日、核合意をめぐる米国との間接協議を29日に再開すると明らかにした。協議は5カ月ぶり。この間にイランでは反米路線の保守強硬派に政権交代し、協議は難航が予想される。

 バゲリ氏が3日夜にツイッターで、協議の仲介役を担う欧州連合(EU)の担当者と電話会談し、「不法な米制裁を取り除くため、29日に交渉再開で合意した」と述べた。

 米国務省のプライス報道官は3日の記者会見で、協議再開を「歓迎する」と語った。プライス氏は、イランが前向きな姿勢を示せばすぐにでも核合意に復帰できると示す一方、「もしイランが挑発的な核開発を続ければ、この(協議の)窓は永遠に開かれているわけではない」と牽制(けんせい)した。

 米政府の主な懸念は、イランが核兵器の製造能力を高めているとされる点だ。

 イランと米英仏独中ロは20…(以下有料版で,残り677文字)

朝日新聞 2021年11月4日 20時00分
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