2021/11/11
 今度は“マルチ商法企業”セミナー 維新3回生・伊東信久議員が議員会館を不適切使用の疑い
 10月31日投開票の衆院選で当選した日本維新の会の伊東信久(57)が、行政処分を受けた企業に関連した講演を行うなど、議員会館を不適切に使用していた
 疑いがある事が判明。
 伊東は今回、大阪19区から出馬し、小選挙区での当選を果たしたが、
「医師でもある伊東氏はもともと、橋下徹元大阪市長と関係の深い故・やしきたかじんの主治医を務めていました。そうした縁もあって、2012年の衆院選で維新
 から大阪11区で出馬し、初当選。2017年の選挙では落選したものの、2019年6月、維新から除名処分を受けた丸山穂高氏の後任として、大阪19区支部長に就任。
 今回の衆院選で、3回目の当選を果たしました」
 その伊東との関係が指摘されるのが、今年8月、消費者庁から特定商取引法違反で6カ月間の取引停止を命じられた「ITEC INTERNATIONAL(アイテック)」で、
 山口孝榮オーナーら2名も6カ月間の業務停止命令を受けているが、消費者庁によれば、同社は化粧品などのいわゆる“マルチ商法”を手掛け、大学との架空の
 共同研究など、虚偽の説明に基づく違法な勧誘活動をし、国民生活センターによると、アイテックに関する相談件数は11月8日現在で、617件に及ぶとの事。

 例えば、落選中だった2019年12月4日、サンドーム福井で行われたアイテックの全国大会で、伊東は司会者から以下のように紹介されていたが、
 司会者
「『MATRIXエキス』の開発者の一人でもある大阪大学大学院国際医工情報センター招聘教授、伊東信久先生にご講演いただきます」
 さらに、伊東の経歴や、京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授と大学時代、先輩・後輩の間柄だったことなどがアナウンスされ、
 伊東
「山中教授、たしかに先輩なんですけども、一つは大学だけじゃなく、大学院でも先輩やったんですね」
「山口オーナーとも話をしていますけど、大阪大学の中ですね、研究室をつくって、さらなる新しい製品を開発しようとしています」
 最後に、大勢のアイテック会員たちを前に、国政に戻った際には、法律面でのサポートをすると宣言し、
「またね、国会の場に戻ることがあれば、本当に法律的な面とかでも皆さまをサポートしていければと思っております」
 アイテックは京都大学iPS細胞研究所と共同研究をしていると説明してきたが、iPS細胞研究所は同社を念頭に、
「そのような企業や化粧品の販売活動には一切関与しておりません」などとする注意喚起をホームページに掲載しているとの事。

 伊東は、議員会館でもアイテックに関連した講演を行うことがあったが、果たして、“マルチ商法”の関連イベントを、税金で運営されている議員会館で
 行うことは適切なのか。
 衆議院事務局
「会議室を借りられるのは、現職議員に限ります」
「議員会館の会議室等の使用は会派に直接関係があり、議員が主催する会合及び行事等に限る。許可されていない商行為も禁止です。会議室を借りられるの
 は、現職議員に限ります」

 伊東
「僕自体も被害者ですやん」
「別の議員が借りてやってますわ」
「どなたでしょうね、僕じゃない」
「僕自体も被害者ですやん。名前を勝手に使われた」
「いやいやいやいや、やってません。やってないという認識です」
「違いますね」
「言ってないよ。法律的にサポートなんか、いち国会議員ができるわけないじゃないですか」
「講演料10万円もらっていましたよ。毎回10万円ずつ」
「アイテックが僕の本買うのは自由やから」
「知ってます。知ってます。アイテックはアイテックで、iPSとアイテックとの関係で、使われるのは、あそこ自体は、そういった使い方は山のようにある
 と思うんですよ」

 マルチ商法に詳しい紀藤正樹弁護士
「議員会館でマルチ商法の活動が行われていたとすれば、前代未聞。行政処分も出ており、捜査機関が動いてもおかしくない案件です。セミナーで講演する
 など伊東氏の関与度合いは高く、説明責任が問われます」
※これが第49回衆院選挙で、改選前議席の4倍を獲得した日本維新の会の議員の正体であり、日本維新の会の場合、立憲民主党を出し抜き野党第一党
 を目指している為、醜聞の出た伊東は離党・除名の可能性が高い。