ベラルーシが近隣の欧州連合(EU)加盟国に中東からの移民・難民を送り込んでいると批判されている問題について、国家連合を組むロシアのプーチン大統領は「難民問題を生み出したのは欧米だ」と述べ、ベラルーシのルカシェンコ政権を擁護した。ロシア大統領府が13日公表した国営テレビとのインタビューで明らかにした。

 プーチン氏は中東、アジアから欧州に難民が押し寄せている問題について、「ベラルーシが始めたのか? そうではないだろう」と述べ、アフガニスタン、イラクなどへの欧米の軍事介入が原因だと指摘。ベラルーシには人々の目的地とされるドイツと協議する意思があるとし、「話し合いでの解決を望む」とも述べた。

 ルカシェンコ政権がEUの制裁に対抗するため、イラクやアフガニスタンからの移民・難民を入国させ、組織的にリトアニアやポーランドの国境に向かわせているとのEU側の主張には、インタビューした記者もプーチン氏も触れなかった。

 この問題では、ポーランドが国…(以下有料版で、残り445文字)

朝日新聞 2021/11/13 20:18
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