米ニューヨークの連邦裁判所を去るエマ・コロネル・アイスプロ被告(2019年2月12日撮影)
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【AFP=時事】米裁判所は11月30日、メキシコの麻薬王「エル・チャポ(El Chapo)」ことホアキン・グスマン(Joaquin Guzman)受刑者の妻エマ・コロネル・アイスプロ(Emma Coronel Aispuro)被告(32)に対し、麻薬密輸やマネーロンダリング(資金洗浄)の罪で禁錮3年の刑を言い渡した。

 コロネル被告は今年2月に逮捕された。裁判で検察側は、比較的軽い禁錮4年を求刑。判事は、被告がグスマン受刑者と結婚したときまだ10代だったことや、罪を全面的に認めていることを考慮し、さらに軽い量刑を言い渡した。

 コロネル被告は、量刑言い渡し前に法廷で謝罪。判事はさらに被告に対し、審理前に合意した150万ドル(約1億7000万円)の賠償金支払いを命じ、9か月分の未決勾留日数を算入して刑期を短縮することを認めた。

 検察と弁護団はいずれも、コロネル被告はグスマン受刑者の麻薬組織「シナロア・カルテル(Sinaloa Cartel)」の中枢事業には関与していなかったとしている。しかし検察側は、2015年にグスマン受刑者がメキシコの刑務所から脱獄した際に被告が重要な役割を果たしたとも指摘した。

12/1(水) 6:43配信
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