ニュージーランド(NZ)の首都ウェリントンで16日、新型コロナウイルスワクチンの接種義務化や
感染抑制のロックダウン(都市封鎖)に反対して数千人がデモを行なった。政府によると、同国では対象人口の90%がワクチン接種を完了している。

NZは厳格な封鎖とワクチン政策で新型コロナの感染と関連する死亡を抑制してきたが、自由の拡大やワクチン義務化撤回を求める声も出ている。

政府は、教員、医療・障害者関連業務従事者、警官、その他の公的サービス従事者に接種を義務付けている。

デモ参加者はほとんどがマスクを着けず、ウェリントン中心部のビジネス街を行進して議会前に集結。
「恐れより自由を」、「封鎖は生活を破壊する」、「NZ国民は実験室のネズミではない」などのプラカードを掲げ、平和裏にデモを行なった。

アーダーン首相は、世論に押される形でクリスマス休暇前に大半の規制を緩和。
長らく採用していたコロナ撲滅戦略から、ワクチン接種推進によりコロナと共存する政策に転換した。
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-newzealand-idJPL4N2T11HL