大阪府からDMATの出動要請があった。

普段は技師として働き、DMATの現場では情報収集や連絡調整役を担当している。
医師1人と看護師1人とともにドクターカーで出発した。

他の病院からもDMATの医師らが来ていた。
先に着いていた医師に状況を聞いた。

救命が困難な「黒タグ」は、26人。
軽症の「緑」は2人。
中等症や重症を意味する赤や黄色のタグはいないという。

救急治療の対象となる負傷者がおらず、現場に着いて30分ほどで撤収せざるを得ないと判断した。