台湾 有料番組を不正に視聴できる機器を提供した疑い 業者検挙
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211221/k10013396621000.html

2021年12月21日 5時57分

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台湾で、不正なアプリを使って有料のテレビ番組を無料で見られるようにした機器を提供したとして、業者らが著作権法違反の疑いで検挙されました。
日本のテレビ局の番組も不正に視聴され、捜査当局は、被害総額は日本円にしておよそ40億円に上るとみて調べています。

台湾では、不正なアプリを使って有料のテレビ番組を無料で見られるようにした機器が広く出回っているとみられ、東京オリンピック・パラリンピックの期間中に、有名人らがこうした機器を通して競技を観戦している様子を撮影したとされる画像がSNSに投稿されて物議を醸しました。

台湾の捜査当局はことし8月以降、全土で大規模な捜査を行い、テレビ局の番組データを不正に取得して配信するなどした著作権法違反の疑いで、20日までに業者ら合わせて11人を検挙しました。

調べによりますと、業者らは、違法性はないとうたった機器をあらかじめ販売し、あとから客に番組を不正に受信するアプリをダウンロードさせる手口で、おととし6月からの2年余りの間に1万台以上を売り上げていたということです。

台湾のテレビ番組のほか、日本のNHKや民放などの番組も不正に視聴され、捜査当局は、被害総額は10億台湾元、日本円にしておよそ40億円に上るとみて調べています。


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