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沖縄に漂着の軽石使ってシーサーの土産物 鳥取の会社
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211223/k10013400561000.html

2021年12月23日 14時46分

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211223/K10013400561_2112231439_2112231446_01_02.jpg

沖縄県に大量に漂着している軽石を有効活用しようと、鳥取市の会社が軽石を使ったシーサーの土産物の生産を始めました。

沖縄県では、ことし8月に起きた小笠原諸島の海底火山の噴火で噴き出した軽石が大量に漂着し、漁業者が漁に出られないなどの影響が続いています。

こうした中、鳥取市にある、砂や火山灰を固める独自の技術で土産物などを生産する会社では、軽石を使った新たな土産物づくりを今月から始めています。

「軽石シーサー」と名付けられた土産物は、軽石を砕いて特殊な接着剤を使ってシーサーの形に固め、裏にマグネットを取り付けた、縦横4センチほどの飾りです。

軽石は崩れやすく強度が弱いため、砕くサイズと使用する接着剤の掛け合わせを1000パターンほど試し、商品化に至ったということです。

会社ではこれまで、鳥取市の鳥取砂丘の砂や、鹿児島市の桜島の火山灰を使って、商品を作った実績もあるということです。

「軽石シーサー」は今年度中に沖縄県の土産物店などで販売される予定で、売り上げの一部は軽石の影響を受けている地元の漁業者などに寄付することにしています。

「モルタルマジック」の池原正樹社長は「軽石はやっかいなものだと考えられているが、今回の商品開発を、地元の人たちにも活用のアイデアを出すきっかけにしてもらいたい」と話していました。